社長!好きです!
3人目のプロポーズ


気がつくと社長の車に乗っていた。


「誤解だった。悪かったな。」


ムスッとした顔で運転しながら社長が言った。



それって、謝罪の言葉?



私は、助手席のシートに沈み込んだまま

黙って目を瞑って聞こえない振り。



社長が分かってくれたことが嬉しい。


だけど、さなえのことは少し胸が痛かった。


仁佐さんのこと知ったとき、きっと辛かったろうし・・・

それでも、別れるなんてできなかった気持ちも今なら分かる。



「仁佐さんの離婚は、さなえが原因じゃないですからね。」


一応言っとかないと・・・


「分かってる。」



そう言うと

社長は、急にアクセル全開!


社長も社長で色々不満とかあるみたいだから、もうそれ以上言うことはやめた。



グォ~ン!



轟音を轟かせ走る社長の車にも慣れた。



だから・・・



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