社長!好きです!
「帰るね。」
「えっ!?もう帰るの?
これからの対策について三人で考えるんじゃないの?」
これからの対策?
そんなの考えたってムダ。
それにこれ以上二人の仲を壊すようなことになったら大変だから・・・
「うん、今日は帰る。夕食ごちそうさま。」
そう言って
玄関に向かおうとする私の後ろ
「社長も久利生さんのことまんざらでもないと思うけどね。」
仁佐さんが言った。
そんなこと本気で言ってるのだろうか?
と
仁佐さんの方を振り返る
と
「あ、ちょっと待って和!」
仁佐さんの後ろ
さなえがリビングに戻ってく
?
「はいこれ!」
そして
靴を履きかけた私にさなえが持ってきて手渡したもの・・・
「あっ・・・」