社長!好きです!
結局

留理は

いつもなら『ダメだ~!』って騒ぐ由も

ここ数日出張中でいないので邪魔も入らず、私の部屋で一緒に寝ることとなった。


さすがに一人で社長の部屋に泊まるのは気が引けたらしく

加崎は


「じゃ、私は、並木さんの部屋で寝るから」


そう言って私の部屋を出て行こうとして


「ねえ、なごみママは勇士パパと一緒に寝ないの?」


えっ?

留理が突然そんなこと聞くから・・・


出て行きかけた加崎もドアのとこで立ち止まり

振り返り


な、なんでそんな・・・そんなこと聞くのよ?


ボッ!


自分の意志と関係なく顔がまた赤くなって・・・


思わず加崎の方を見たら

「留理~、勇士パパも和ママと一緒がいいんだけど、今日は留理に譲るわ。

今度ゆ~っくり和ママと二人にしてもらうから。」


ちょ・・ちょっと

どうしてそんなこと言うのよっ!?



加崎に文句を言う前に


「うん!

じゃ、今度は勇士パパに譲るね。」


留理が無邪気に応え


加崎は

「じゃ約束ね、留理。おやすみ。」


留理の頬っぺたにチュッてして


それから意味深な視線を私に残し

1階へと下りて行ってしまった。



お~い!勝手に譲るとかなんとか約束するなって!



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