見上げた空、願いを込めて
そんな彼女は遅刻しそうな時、俺の教室の更に上
そこにある時計を見に顔をあげる
毎朝見ていても一度も目が合ったことがないのは、彼女がこちらに一度も気がついたことがないからだろう
別にたいした思い入れはないが、ほとんど毎朝見かける彼女は、俺の朝の習慣のようになってしまった
「そーんな熱い視線向けんなよ!
教室の温度上がったんじゃね?」
小馬鹿にしながら言う裕斗も毎朝の恒例のようになってきている