君へ届け


「えるるさ、今日の英語の予習やった?」


学校に着いて早々、すがるような目で尋ねる明日香に

にこっと笑い手の平を差し出した。



「…ノート代100円ってか?」



頷くと、明日香は「あんた鬼じゃ」とか呟きながら

あたしのノートを奪った。



高校で友達もできたし、蓮司ばかりに頼っていた小学校時代とは





状況が変わってる。
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