あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
三崎さん、やっぱり羨ましいなあ

霧島君の傍にいられて、本当に羨ましいよ

私も、霧島君に一歩近づきたいな

私は顔をあげると、霧島君の横顔を見つめた

「霧島君、お願いがあるんだけど…」

「なに?」

霧島君が足を止めた

「あの…携帯のアドレスを聞いてもいい?」

「ああ、いいよ。あんま返事できねえけど、それでいいなら」

「あ、ありがと!」

私は嬉しくて、勝手に頬の筋肉が緩むのがわかった

どうしよう

すっごい幸せ

霧島君、ありがとう

嬉しいよ

私は鞄の中から、携帯を取り出すと霧島君とアドレスの交換をした




『タイトル:園崎 桜です』

『今日はご馳走サマでした。霧島君とお話ができて、嬉しかったです。バスケの練習、大変かと思いますが、頑張ってください。応援しています。来週の公開練習も絶対に見に行きます』
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