世界が逆転した日

「そうじゃなくて、恋愛対象として。」


「な、なに言ってるの！？そんなわけないじゃん！
明宏は男なんだよ？」


そうだよ、明宏は男なんだよ。
俺は男が好きなわけじゃない。

でも...。


「あのさ、あっちゃんを笑い者にしようとしてるわけじゃないんだから、本当のこと教えてよ。
ただ...、力になりたいだけだよ。」


あっちの世界の亮ちゃんも、俺と明宏のことを否定したりしなかった。
亮ちゃんになら、話してもいいかもしれない。

それにもう俺は、１人じゃこの思いをどうしたらいいか分からないんだ。