世界が逆転した日
とりあえず亮ちゃんにお礼を言おうと、部屋のドアを開けてリビングに向かう。

予想通り、そこに亮ちゃんがいて。
ソファに座って、テレビを見ていた。


「おはよう。もう起きたの?」


「あ...おはよう。あの、昨日ごめん。
俺、ひどかったよね?」


「え?昨日何かあった?」


あれ?知らない振りしてくれてるのかな。
俺が気にするといけないと思って。

なんて!いい人なんだ!

...亮ちゃんはよくても、明宏は怒ってるだろうな。
それに俺がベッドを使ったから、亮ちゃんに迷惑かけたよね...。
< 169 / 203 >

この作品をシェア

pagetop