世界が逆転した日
「こんなところにいたんですか。
探しましたよ。」
膝に顔をうずめて丸くなっていたら、一番会いたくて、会いたくなかった人の声が聞こえた。
やめてくれよ。
俺はまだ心の準備ができてないんだ。
お前とサヨナラをする心の準備が。
「帰りましょう?俺たちの家に。」
「帰らない。...帰れない。
あそこは俺の家じゃないから。
明宏が出ていけって言ったんだろ。」
「出ていけなんて言ってないじゃないですか。
...さっきのことは俺が全面的に悪かったです。
あっちゃんが俺のことを好きでいてくれることは知ってたけど、不安だったんです。
あんな状況だったから、無理してるんじゃないかって。
だから、さっき好きだと言ってくれてすごく、嬉しかったです。
そのすぐ後に嫌いだと言われましたけど。」
明宏は動こうとしない俺のとなりに座って、そして手を握ってくれた。
明宏、まだ手をつないでくれるの?
まだ...やり直せるの?
探しましたよ。」
膝に顔をうずめて丸くなっていたら、一番会いたくて、会いたくなかった人の声が聞こえた。
やめてくれよ。
俺はまだ心の準備ができてないんだ。
お前とサヨナラをする心の準備が。
「帰りましょう?俺たちの家に。」
「帰らない。...帰れない。
あそこは俺の家じゃないから。
明宏が出ていけって言ったんだろ。」
「出ていけなんて言ってないじゃないですか。
...さっきのことは俺が全面的に悪かったです。
あっちゃんが俺のことを好きでいてくれることは知ってたけど、不安だったんです。
あんな状況だったから、無理してるんじゃないかって。
だから、さっき好きだと言ってくれてすごく、嬉しかったです。
そのすぐ後に嫌いだと言われましたけど。」
明宏は動こうとしない俺のとなりに座って、そして手を握ってくれた。
明宏、まだ手をつないでくれるの?
まだ...やり直せるの?