愛するということ



「瞬・・・コレ、さっき言ってたヤツ買ってきた」

差し出したペットボトルは、受け取られることはない。






俺は、瞬に背を向けて、出口へと足を向けた。





きっと、今晩も一人で泣くんだろう。





そして、もう一度振り返り小さく丸まっている瞬の姿を見た時――


パチンと俺の中の何かが弾けた――


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