愛するということ
どんなに酔っても、他の女の子と一夜を共にしても、スッと正気の自分が表れて、瞬間冷めた頭の中は、瞬のコトでいっぱいになる。



そして、また虚無感に襲われる。



なにに逃げても、最後は瞬のコトを忘れるコトはできなかった。




町で、瞬に似た後ろ姿を見つけては、ドキドキしたり、『瞬に似合うな』と渡すあてもないのに服やネックレスを買ってみたり・・・




これじゃあ、病気だと自覚してはいたけど、どうしたら気持ちを整理できるのか、誰にも打ち明けられず、ただもがくことしかできなかった。








2年目の記憶はほとんどない――。

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