【完】愛の価値
「は?なに…幻覚でも見たのかよ。」
「いや…美途はいつも2つ結びだったのをおろしてて雰囲気違ったけど……」
「けど?」
「確かにあれは美途だった。」
俺は一粒涙をこぼした。
俺には泣くなんて合わないのに…
美途のことになると涙がこぼれる。
「っ!!お前、釘宮にぞっこんじゃねーか!可愛い奴!」
由綺は俺の頭を乱暴になでる。
「由綺!てめ、なに俺の頭なでてんだよ!!」
由綺に話して少しほっとしたが、まだ何か俺の気持ちは落ち着かなかった。