君と見上げた空【完】
プルルルルッ


家に帰ったら、速攻で空に電話した。
空のお陰で私の気持ち伝えられたから。


「蝶、どうした?」


「空っ!あのね、私お母さんと仲直り
 した!!」



「おお、マジか。良かったな」



「うんっ!それでね、ありがとうって
 空に言いたかったから電話したの」



「俺に?俺何にもしてないじゃん」



「私、お母さんに言えたの。さみしい
 って。私、空のお陰で言えたんだ。
 もし、この言葉を言ってうざいって
 思われても空がいるから大丈夫って
 思えたから言えたんだ」



「そうか。その言葉で仲直りしたのか?」



「ううん、違う。きっかけはそれだけど
 仲直りできたのは空のお母さんのお陰
 なの」



「母さんの?」



「うん。お母さんと空のお母さん知り合い
 だったみたなの」



「えっ!?いつからの?」



「それは分かんないけど、でも八年ぐらい
 会ってなかったらしいよ。私達の名前も
 忘れるくらい」








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