君と見上げた空【完】
___タイムリミットまであと三日。


「空、こんにちは」

そう空の耳に囁いた。

そして私は少し離れて空を見た。

鼻にはチューブが入っていて
腕には痛々しい注射の跡が何個も
ある。

そして、空の横には点滴があった。

やせ細った体を見ると私は

泣きそうになった。

骨が浮き出ていて、髪の毛は
ところどころ抜けている。

もうそこに、元気な頃の
空の面影はなかった__。





< 87 / 102 >

この作品をシェア

pagetop