オトナのキュンラブss†渇望~体から始まる恋
---私って馬鹿だ…
私は壁のように立ち並ぶキャビネットで迷路のようになった書庫の奥へと足を向けながら、自分のバカさ加減を心の中で呪っていた。
苦手だと自覚した相手とわざわざ二人っきりになるなんて…
自意識過剰かもしれないけれど、後ろに付いて来ている松本くんの視線が私に注がれている気がして…背中が火に炙られているようにチリチリする。
「えーっと、たしかこのあたりに…」
…ダメだ。
資料を探すのにも集中できない。
喉がカラカラ。
水、水が欲しい…---
早く、資料を見つけてここから出て、水を飲みに行かなくっちゃ---
「あ!
---あれじゃないかな?」
私の頭上のより高い位置に、見覚えのあるボックスが収まっている。
こんな高いところにあるなんて…どうりでなかなか見つからないはず。
手を伸ばしボックスに触れた瞬間、後ろから伸びてきた腕が私の手首を掴んだ。
「なっ?!」