隣に住んでいるのは先生で……。



突然、ぱっと近くに在った先生の感覚が無くなり、鼻に掛かっていた息も無くなった。



不思議に思い、勇気を出して瞑っていた目をゆっくりと開けた。



すると………



「くっ………(笑)」



そこに居たのは、腹を抱えて笑いを堪えている先生の姿だった。



「えっ!?からかってたんですか?」



そう言って、私は頬をぷーっと膨らまして怒った。



「いや………違うよ」



さっきまで、ずっと笑っていた先生が急に真剣な顔をして言った。



「じゃあ、他に何が!?」



「ただ、君の笑顔が見たかっただけだよ」



「…………///」



何て優しい声で言うの………///。



「今日は俺と話してないときに突然悲しそうな顔したり、急に照れてたりして、いろんな綾子見てては楽しかったけど、なかなかいつもの笑顔はあんまりなかったから笑っていた欲しかったんだ」



「…………///」



ずっと、私ばかり先生を見ていたんだと思ってた。



でも、本当は違ったんだ。



怒ってたのに、これじゃあ全然怒れないじゃない………///。



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