隣に住んでいるのは先生で……。
それから、私達は話すことは無かった。
というか、話す必要がなかったのかもしれない。
話さなくても、ただ隣に居るだけでこの時は幸せだったから。
きっと、先生もそうだろう。
私はまた先生の方を振り返り、横顔を見た。
先生の横顔からは笑みが零れていた。
それに、先生はとても幸せそうだった。
この先生の笑顔が十分というほど、今の私達の間に言葉はいらないということを物語っていた。
ただ、傍で先生の微笑みをずっと見ていたかったんだ。
それから、しばらく私は先生を見つめていた。
………というよりは見惚れていた。
そして、いつの間にか………
私の意識は夢の中に行った。