隣に住んでいるのは先生で……。
その日は何をやっても、昨日のお姉ちゃんのことを考えていて、上の空だった。
あまりにもいつもと様子が違うようで友達にとても心配された。
でも、何度考えても分からないんだ………。
お姉ちゃんを私のことを睨んで怒るほどの理由が………。
………分からないんだ。
何より、今まで私のことを睨んだことがないお姉ちゃんが私の背筋を凍らせるほどに睨んだことがショックだった。
今でも、昨日のことを思い出すと手が震えてくる。
それが、どれほど恐かったかということを物語っていた。
でも、ずっとこのままは嫌だ………。
聞かなきゃ………。
悪いことしたなら謝らなきゃ………。
今日帰ったら、お姉ちゃんに本当のことを聞かなきゃ………。
私は震える掌をぎゅっと握りしめた。