隣に住んでいるのは先生で……。
「お姉ちゃん………どういうこと?」
「それは………」
「いいから教えてよ!」
私は勢いよく言った。
お姉ちゃんは何かを隠している………。
そう確信したからだ。
「…………」
それでも、お姉ちゃんは口を固く閉じたままだった。
「お願い………」
そう言いかけた時………
「ちょっと待て………」
マンションに帰って来た先生が私達の目の前に現れた。
「先生退いて下さい!私はお姉ちゃんに話が!」
「いいから………。恭子は家に帰れ」
「うん………」
「ほら!綾子行くぞ………」
「えっ!待って、お姉ちゃんと話が!」
そう言って先生は私の腕を掴んで、マンションのエレベーターに乗り込んだ。