隣に住んでいるのは先生で……。



今まで、普通に過ごしていた私は実は事故の後遺症を持っていたなんて………。



私は事故に遭っていたことも覚えていないんだ………。



お母さんもお姉ちゃんも深くは教えてくれなかった。



私も深刻そうになっている二人にそんなことを聞けなかった。



私はあの日からこのことばかり考えるようになった。



でも、あの話を聞いても、何ら変わりのない日常。



ただ一つ変わったのはお姉ちゃんがあれから昔みたいに我が家に住むことになった。



でも、それ以外は本当に前と同じ日常生活を過ごしていた。



私はそのせいで自分に記憶がないことがいつまでも、実感できなかった。



時には本当に自分は記憶喪失何だろうかと思うこともあるんだ………。



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