隣に住んでいるのは先生で……。



「そう言えば………記憶が戻ったなら覚えてるよね?」



「えっ、何かな?」



「まさか、忘れたなんて言わないよな………?」



「えっ、本当に分からないんだけど………」



すると、先生は耳元で秘密話をするように言った。



「えっ、嘘!?」



「本当!」



“俺が教師になったら結婚してくれるって”






結婚なんて、私達には早い。



そう感じる私もいつか誰かと結婚するんだよね………。



その相手が先生だといいな………。



「そんなこと言ったかな………?」



「逃げる気か!?」



「本当に覚えてないんだもん!まだ本調子じゃないみたい………」



私が昔した約束………。



きっとまだまだ先のことだけど、時期が来たらその約束守れたらいいな………。



そんなことを思いながら、今日も私はお隣りさんである先生に恋をするんだ。






FIN.



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