親友ときどき上司~熱風注意報~
ああ、私、荘司が好きなのかなぁ?
認めてしまえば、こんなにしっくりくる想いはない。
まるで、ずっと好きだったような気さえする。
親友だから、ゲイだから、と理由を付けて認めなかっただけなのだろうか。
気付いてしまえば、こんなにも認めてしまえるのに―――
心のどこかで、荘司か絶対に瑞希を見てくれる事がないと分かっていた。
分かっていたから、気付かずにいたような気がする。
「桜田?」
黙り込んだ瑞希を、心配そうな塚野が覗き込む。
「…確かにコレは素敵だとは思うけど、荘司がどう思うかは分からなくない?」
力無く笑った瑞希は、塚野に問い掛ける。
荘司は普通の男ではないんだし。
「んな事はない。ちゃんと部長が好きそうなエロを兼ね備えた下品でないデザインを選んだんだからな。」
自信満々に豪快に笑う塚野に、瑞希は若干引き気味に笑顔を零した。
荘司に、瑞希のエロをプッシュしても意味がない気がしたからだが、その態度を自信がないと取った塚野は、大丈夫だと無責任な太鼓判を押してくれただけだった。