『短編』甲子園より、愛をこめて
……今のって。
今のって、なんだったんだろう。
どうしてわたしに「がんばれ」って言ってほしかったんだろう。
……なんか。
あんなことされたら、変な期待しちゃうじゃない。
……だめだめ。
期待なんてしちゃだめ。
ただ応援してもらいたかっただけだよ。
きっと、深い意味なんてない。
……それにしても。
もっとかわいく「がんばれ」って言えればよかった。
少し後悔しながら、その場から逃げるように早足で図書室へ向かった。