全部、私からだった。
「いいじゃねぇか腹ぐらい。見せろって」

りっくんはまだふざけている。

しつこいなぁ……。



私はふて腐れながら、自分からチュニックの裾を両手で捲り上げ、腹部を全開にした。



「お、多恵も割れてる。一段、二段……」

「もう! 私、段々腹じゃないしっ」

りっくんの右頬をギュウとつまんで言い返した。



そしたら、私のお腹から顔へと視線を上げて、りっくんは、

「キスしてい?」

頬をつままれた変顔のくせに、真面目くさった表情で尋ねた。


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