青空バスケ
一瞬で静まり返った。
みんなが目を丸くしながらこっちを見てきたけど、あたしは構わず捲し立てる。
「何なの!?
大和がいないからって悪口ばっか!!
もういい加減にしてよ!!」
「岬先輩……?」
「大体、誰のせいで大和が部活に来れないと思ってるの!?!?
誰のおかげでお咎めなしで部活ができてると思ってるのよ!!!」
あたしの怒鳴り声が体育館に響く。
村山君は何も言わずに見守ってくれてた。
「そこの一年!!」
あたしの言葉にビクッ!と一年生達が反応する。
「何で二週間の部停がなくなったか分かる?」
「……分かりません」
「大和が一生懸命先生に頭を下げてくれたからよ!!」
ハッとしたように一年生が顔を上げた。
「部長である自分にも責任があるからって……自分が責任を負うから許してくれって!!
おかげで大和は一週間の部停。
……それなのに反省してないってどういうこと?」
あたしの視線に耐えきれなかったのか、一年生は目をそらした。