青空バスケ

「二年と三年!!」


バッ!と二年と三年が姿勢正しくあたしの方を見た。


「アンタ達、去年・一昨年と大和の何見てきたのよ!!
大和がどれだけバスケが好きか知ってるでしょ!!
どれだけバスケ部のこと大切に思ってるか分かってるでしょ!!」


……怒鳴ってるうちにだんだんと目の前がボヤけてきた。

……ダメ。

泣いたら……ダメ。


……もう。

何でこんなに泣き虫なの……。

自分でも嫌になる……。


……いつもなら。

大和が困ったように笑いながら泣き止ませようとしてくれる。


……でも、今日は止まらない。

今まで溜め込んでたものを全部出すように……涙が流れた。




「栞奈」




……ふと、頭の上にふわりと手が載せられた。


「大……和?」


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