青空バスケ

暁弥がボールをドリブルしながら走ってきた。

……これは。


……今まで俺が見たことがない、アイツの顔


暁弥は軽く俺を抜くと、そのままゴールへ向かって走っていった。


……させるか!


俺は暁弥の後を追いかける。

それに気づいたのか、暁弥が更にペースを上げた。


負けじと俺も追いかける。


……もう、三年前とは全然違った。

身長が伸び、力もついた。

見た目も少し大人に近づいた。

そして何より……周りの環境が変わった。


……だけど、変わらないこともある。


親友。

大切な人を想う気持ち。


そして……バスケが大好きだってこと。


暁弥が跳んだ。

俺もブロックしようと跳んで手を伸ばす。


暁弥の手からボールが放たれた。


……ボールは俺の手に触れることなく、真っ直ぐゴールへと向かっていく。


……ビー!!!


その瞬間……試合終了を告げるブザーが鳴り響いた――

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