未来への光
100m決勝のときがやってきた。

圭吾は5コース、ライバルの林くんは1コース。

圭吾は少し不利だが、楽しそうに笑っている。

きっと、林くんとの最後の決着を

つけれるのが嬉しいのだろう。

暑い中、毎日練習していた圭吾の努力は、

絶対に無駄なんかじゃない!

あたしはそう信じて、圭吾を見つめた。

ホイッスルの鳴る前の圭吾の顔は笑っている。

「位置について、よーい…」

掛け声のかかった後の圭吾の顔は凛々しい。

かっこよくて、目が離せない…。

バンッ

ピストルが鳴り、走り出した圭吾。

その顔は、すごく嬉しそう。

林くんは、内側のため圭吾より少し速い。

圭吾も負けずに後を追う。

2人が並んだ。ゴールまであと60m。

最後の勝負は、やはりどちらも譲らない。

ゴールまであと25m。ここで、圭吾が

林くんを抜かしトップにたった。

林くんもめげずに、圭吾の後を追うが、

なかなか差がうまらない。

そのまま圭吾が逃げきり、

見事1位に輝いた。

記録は10"54大会新記録だ。

ゴールした圭吾の顔は、

とても爽やかな表情だった。







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