ブラック王子に狙われて①
「なぁ」
「はい」
「絢?」
「はい?」
真っ赤な顔で渋々顔を上げる。
「絢は俺のこと嫌い?」
「!?」
それって卑怯じゃない?
“嫌い?”って聞かれて、“はい”とは言えない。
“ううん”って言うしか出来ないよね?
それに……
こんなにも、ドキドキさせて。
「べ、別に……嫌いじゃ…」
私は精一杯の意地を張る。
何故かは分からない。
勝手に口がそう告げてて。
今まで苛められて来たお返し?
けど、顔がこんなに赤くちゃ…説得力がないよね?