狼君逹のお姫様【完】
~第Ⅶ章~

初めてのデート!!

「俺のお気に入りの場所連れて行ってやるよ?」


冴はニコッと笑い言った。
『お気に入り』って何処?


「お気に入りってどんな所?」


「それは行ってからのお楽しみだ♪ほらバイク乗るからヘルメット被れ。」


気が付くと駐車場にいた。


「ぇえー…意地悪…、はぁーい…。」


「ほら…着いたぞ?」


そこは…グリーン色に光る海だった…。


「綺麗…。」


ずっと見ていても飽きないぐらいの美しさだった…。


「だろ?大切な彼女が出来たらここに連れてこようって決めてたんだ…。」


そうなんだ…スッゴい今嬉しい…。
あれ…?気が付くと私の目からは涙が流れていた。


「ウ…ヒック…あり…が…と…。」


「何で泣いてんだよ?」


冴は私をそっと抱き寄せた。



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