狼君逹のお姫様【完】
「解っていたのなら教えて来れば良かったのに…。」


廉兔の意地悪…。


「けど…教えたら面白く無いし、自分で気付いてる方が良いしな!」


まぁ…確かに自分で気付いてる方が良いよね…。


「そうだね…それよりこの後どうするの?」


「そうだ♪柚衣ちゃんと冴は二人でどっか行って来なよ?僕達は適当にぶらぶらするしね♪」


南乙はひらめいた顔をして言った。


けど…悪いよな?


「ありがとな♪行くぞ?柚衣…。」


冴は立ち上がり私の手を握り店を出る。


「っえ!?ちょっと!!ごめん!?んじゃ。」


私と冴はまだ手を握ったまま。


こ、これって…で、でデートじゃ無いの!?


「ど、何処行くの?」


スッゴい…き、緊張するよぉ…。



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