狼君逹のお姫様【完】
「柚衣ちゃんはこの中で誰と同じ部屋がいい?」


と廉兔君が聞いてきた。

同じ部屋?


「…え?、何で?」


「良いから♪、誰とが良い?」


誰とか…。


「うーん…。」


てかみんなめっちゃ真剣な顔をして私の事見てるし!!


「…さえ…くんかな…?」


すると冴君以外は悲しそうな顔をしていた。

な、何で?


「解りました…、なら同じ部屋に住むのは総長です…。」


悲しそうに言う洩君。
私何かしたかな…?


「ちぇ…、総長とは…俺ショック…。」


少し拗ねている廉兔君。


「僕もショックだよぉ…」


凄く落ち込んでいる南乙君。


「くそっ…、俺様だと思ったのによ…。」


不機嫌な陳君。


「柚衣…何で俺…何だ?」


と冴君は言った、何となくだけど…嬉しそうにしてる気がした。


「別に意味は無いけど、ただ一緒が良いなぁって思っただけだよ♪…それより早く私寮に行って荷物の整理しなくちゃ!!」



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