狼君逹のお姫様【完】
私は心の中で叫んだ。


「バンッ!!」と勢い良くドアが開いた。


「柚衣!?、無事か!?」


そこには冴達が居た。
来てくれたんだ…。


良かった…。


「あれぇ♪、もう来ちゃったの!折角面白い所だったのに…まぁ良いか…てめぇらまとめて殺してやるよ…。」


鴇谷君は入り口に居た冴達にナイフを向けて走った。


「あ…危ない!?逃げてみんなーーーー!!」


私は精一杯の声で冴達に叫んだ。


お願い…逃げてみんな…
殺されちゃうよ…!!


「大丈夫だよ…安心しろ…。」


冴は私に優しく微笑んでナイフを避け鴇谷君の頬を思いっきり殴った。


す、すご…い…。


「な、何で…俺が…お前何かに…。」


鴇谷君は地面を殴りながら言った。


「てめぇだけは…許さねぇ…歯を食いしばれ!?」


冴は鴇谷君の胸ぐらを掴みもう一発殴った。


「総長…そいつは俺らが何とかするから柚衣ちゃんをお願い…。」


廉兔は冴の肩を叩き言った。



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