恋愛温度(番外編も完結しました)
課長は、鼻歌を歌いながら、

小躍りするように足取り軽く私の前を歩いていく。


あんなに怖いと感じていた課長が、

なんだか可愛く思えてしまう私は、

やっぱり、甘いんだろうか。


告白されたことがあるとは言え、

あのメ-ルさえなければ、

私が課長を疑う要因などないのだ。

私が、これといった決め手もなく、

課長を犯人扱いできないのは、


課長からはそれほど陰湿さを感じられず、

人が良くて、どちらかといえば、騙されるタイプで、


あんなセコイ手で、

私を貶めるようなことをするとは信じがたいからだ。


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