恋愛温度(番外編も完結しました)
バスルームーから戻ると

ベッドの上にぼんやりと座っている

和司と目があった。

「なんでいなくなってるの。」

「え?」

「目が覚めたら隣にいなかったから。」

「汗かいちゃって、…起こした方がよかった?」

和司はにっこり笑うと

両手を広げる

「来て来て!」

おずおずと和司の胸に体を預けると、

私をキュウっと抱きしめて

耳もとで囁く

「寂しかった。

 今まで一緒にいるのに

 手が届かなくて

 …

 もう何処にもいかないで、

 俺から逃げないで…」


「う…ん」

「やった。もう結花は俺んだ!」

さらにギュうっと

力いっぱい抱きしめられた。






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