恋愛温度(番外編も完結しました)
和司は青白い顔で、困ったように笑いながら、


「もう、こんなことしない。ごめん。

 ごめんな。

 お前傷つけるって分かってんのに

 馬鹿だな俺。




 結花…これが最後だ。


 事実を知っても俺のそばにいるかは

 お前に委ねるから。」


管が色々付く手であたしの髪を

そっと撫でて言った。

追い詰めた私は、こんなふうに優しくされていいの?

胸が痛くて、

これからどうなるのだろうという不安が

体中にいやな感覚を這わせた。
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