夏の日差しと狼のいろ。
………。
出て、こない。
それどころか
風呂から急に物音さえ
聞こえなくなった。
様子がおかしいと
そわそわするが、
やっぱり出てこない。
ちらっとアルやミリシアのほうを
見るが、
二人はリルの檻を壊そうと
必死のようだった。
仕方なく自分で
様子を見に行くことにした。
本当はアルたちに
見に行ってもらったほうが
いいんだが…。
「ツキ?大丈夫か?」
風呂の前まで行き、
声をかける。
「………。」
返事が、ない。