夏の日差しと狼のいろ。
シルクが口を開いた。
「そのウルーってのは何でアンタを病院において帰っちゃったのかしらね?」
不思議そうに聞いた。
ツキは、うつ向いたまま(恐れられてる狼一族だし砂漠を離れなれないだもんね…とそんなことを考えた。
「もう会えないのかな」
そんなことを呟く。
それを見てシルクは
「会えるわよ。それまで居させてやるよ」
そう言った。
ツキは少し目を見開き、シルクを見た。
優しい人間も居た。ツキは嬉しくなった。
ぱさり、と尻尾を振った。
「犬みたい」
そう言ってシルクはくすりと笑った。
ツキもつられて笑った。
いつかウルーにまたあえるように強く生きていこうとツキは思った。