夏の日差しと狼のいろ。

揺れる恋心


ウルーと再会してからツキは毎日のように会いにいった。


もちろんウルーとすみたかったが世話になったシルクと離れるのも悲しかったのでやめた。


ウルーと過ごす時間は宝ものだった。


ツキは疲れも面倒も気にしなかった。


それどころか毎日が楽しみだった。



ある日ふときになったことがあった。

ウルーの家に居るとき聞いてみた。

「ね、ウルーは歳とらないの?」


それはウルーの見た目が5年前と変わらなかったから。

「この一族は基本 歳をとるのはゆっくりなんだ。
それに好きな年齢の外見でいられる」


そう言った。


それを聞いてツキは、

(年齢、近付いたのかな…)

そんなことを考えていた。
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