*冷やし中華はじめました*
試合をしていた十人くらいのバスケ部員の中に、何故かヒヤチューのはずの奏ちゃんが、ちゃっかり混ざっていた。
試合をしていない控えの部員も、お揃いのジャージを着ていたからすぐバスケ部員とわかるけど…
奏ちゃんだけ学校指定のジャージだから、違和感があった。
「そ、奏ちゃん!!邪魔しちゃダメだよ!!」
私は慌てて声を掛けた。
「おっ、鈴木~。部活はもう終わりか?」
「えっ?うん。みっちゃん迎えに来たの。て、てか練習邪魔しちゃダメだよ~」
「んあ?俺、頼まれてコーチしてんだよ。」
「コ、コーチ…!?」