*冷やし中華はじめました*
「な、何で奏ちゃんがコーチ!?てか奏ちゃん小学生の時からずっとバスケやってたよね?何でヒヤ…じゃなくて家庭部なんだろうって不思議だったんだ。」
「…………」
あれ…
あたしマズイ事言ったかな。
「優那!!」
そこへ、みっちゃんが慌ただしくやって来た。
「あっ、みっちゃん…」
「奏太君と優那って知り合いなの!?あっ、あたしら一年はもう終わりだって。今着替えて来るから、玄関で待ってて~」
「うん、わかった。そ、奏ちゃんは帰らないの?」
「ホラッ、玄関行けよ。俺はまだ練習付き合うから。
――――…鈴木、お前は昔から変わってないんだな。」
そう言って、奏ちゃんはコートへ戻って行った。
その表情が切なく、寂しそうに感じたのは、あたしの気のせいだろうか…