神様修行はじめます! 其の二
ぽうっと、ほの明かりのように光る羽。


ひらひらと風に舞うように踊る、軽やかな姿。


暗闇の中で、たったひとつの安息のよう。


蝶は、あたしの周りをひらひらと舞う。

そしてゆっくり離れていく。


綺麗・・・・・。


「後について行け」

「え?」

「あの者が永久の元へ導いてくれよう」


あの綺麗な蝶が?


「うん、分かった」


あたしは迷わず蝶の後を追った。


きっとこの蝶は門川君の所へ案内してくれる。


なんだか、すごく素直にそう信じられた。


綺麗な蝶は、つかず離れず、あたし達を導いてくれた。


こちらを気づかうような、ひらひらと優しく舞う動き。


きっと優しい人なんだ。

・・・・・・・・・・・・。


人??

あたし、何で人だなんて感じたんだろ・・・?

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