神様修行はじめます! 其の二
・・・・・・・。
あたしは永世おばあ様の写真の前の、おにぎりを見た。
そして両手でガシッと鷲づかみした。
それを口の中に突っ込む。
ガッガッガッ・・・!
すごい勢いで、頬張った。
両頬が、リスの頬袋みたいに膨れ上がる。
お味噌汁で、どんどんノドの奥に送り込んだ。
また両手でおにぎりをつかみ、ガツガツとむさぼる。
あたしは、あたしは・・・。
彼の側にいるんだ。
そう決意した。それがあたし自身の望みだから。
だから、それを成すために・・・
決意しなければならない。
人間を殺す決意を。
人殺しになる決意を。
牛の理屈は、牛の世界だけの理屈。
猿山で通用するわけがない。
だからあたしは猿山で生きていくために・・・
この手で、人を殺すんだ。