神様修行はじめます! 其の二
セバスチャンさん。
お岩さんを守る事を、自分の成すべき事と定めた人。
この人も・・・分かってくれているのだろうか。
あたしの心の内を。
包み込まれるようなその瞳の色。言葉の響き。
あたしの心は、少しだけ落ち着いた。
「それと、ジュエル様からの伝言がございます」
「伝言って・・・」
自分で言えばいいじゃないのよ。ここにいるんだから。
あきれ顔のあたしに、セバスチャンさんがニッコリ笑った。
「『誰かひとりでも欠けたら、それはあんたの全責任。問答無用で、あたしがそう決めたから』」
「・・・・・」
「『全員無事に帰って来なかったら、容赦しない』だそうでございます」
「はぁ・・・」
「それとこれは、ジュエル様お手製のお弁当でございます」
そう言って、あたしに包みを手渡した。
重箱と、水筒を。
・・・・・。
まさかレジャーシートまで用意してないでしょうね?
運動会か、まったく。
「梅干おにぎりと紅茶でございます」
「梅干おにぎり?」
「はい。なんでも、絶対に梅干おにぎりでなくてはならないそうでして」
「・・・・・・・」
お岩さんを守る事を、自分の成すべき事と定めた人。
この人も・・・分かってくれているのだろうか。
あたしの心の内を。
包み込まれるようなその瞳の色。言葉の響き。
あたしの心は、少しだけ落ち着いた。
「それと、ジュエル様からの伝言がございます」
「伝言って・・・」
自分で言えばいいじゃないのよ。ここにいるんだから。
あきれ顔のあたしに、セバスチャンさんがニッコリ笑った。
「『誰かひとりでも欠けたら、それはあんたの全責任。問答無用で、あたしがそう決めたから』」
「・・・・・」
「『全員無事に帰って来なかったら、容赦しない』だそうでございます」
「はぁ・・・」
「それとこれは、ジュエル様お手製のお弁当でございます」
そう言って、あたしに包みを手渡した。
重箱と、水筒を。
・・・・・。
まさかレジャーシートまで用意してないでしょうね?
運動会か、まったく。
「梅干おにぎりと紅茶でございます」
「梅干おにぎり?」
「はい。なんでも、絶対に梅干おにぎりでなくてはならないそうでして」
「・・・・・・・」