神様修行はじめます! 其の二
あたしは両腕を広げて、しま子に向かって一目散に走り出した。


そしてお互い、ガッシリと抱きしめ合う。


「しま子しま子! 元気だった!?」

「うがあぁぁ~~・・・」


しま子は、さめざめと泣いている。


ひとつ目から涙をぼろぼろと流して。


そして切なそうに、あたしに何度も頬ずりした。


しま子・・・。


すごく寂しい思いをしたんだね。


門川君はずっと幽閉されていたし。


絹糸は、門川の敷地から離されていたし。


独りぼっちだったんだ・・・。


「しま子、ごめんね。一人にさせて」

「う、うがあ~・・・」

「でもしま子、どうしてここに?」

「うあぁぅ・・・」


しま子の足元に、水と食べ物が転がっていた。


「これなに? どうしたの?」


食料があるって事は、しま子、ここで生活してたの?


まさかね。こんな所で。


「しま子、お前、これを永久に運んでおったのか?」

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