神様修行はじめます! 其の二
負けたくなければ、先へ進むしか・・・。

負ければ、全て終わりだ。みんなの命運が断たれてしまう。

でも、先へ進めば絹糸が・・・。


「ここで負けを受け入れるのですか? 天内のお嬢様」

「・・・・・っ」


あたしは唇を噛み締めた。

心と体が真っ二つになりそうだった。

あたし達は負けられない。絶対に勝たなければならない。

でも、絹糸を見捨てるようなマネも絶対にできない。


あたしは・・・

あたしはどちらを選べばいいのっ!!?


「みんな、先へ進むぞ」

「門川君っ!?」

「決めるのは僕だ。従ってもらう」

「そんな・・・っ!!」


先にたって歩き出した門川君の背中に、あたしは悲鳴をぶつけた。


「絹糸を見捨てるつもりなのっ!!?」

「君はいったい、どこまでバカなんだい?」

「バ・・・っ!?」

「あぁ、バカなのは重々承知している。だが、この忙しい時にバカさを発揮するのはやめてくれ。迷惑だ」

「あ・・・・・」


あ、開いた口がふさがらない!

あたしは、彼の背中を指差して叫んだ。


「あんたこそ、この忙しい時に冷血漢を発揮しないで! 迷惑よ!」

「君はもう忘れたのか?」

「なにをよっ!?」

「僕はもう、絶対に諦めないし見捨てもしないんだよ」
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