幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
斎藤は真っ直ぐに芹沢を睨みつける。

「………斎藤……」


「早く行け!」

斎藤が叫んだ。



「………………ッ」



小野寺は走り始める。


「(斎藤……すまん……ッ)」




目指すのはあの場所。



壬生浪士組副長・土方歳三の部屋だった。









「………………小野寺。おまえには話しておく」



結局小野寺が土方の部屋に駆けつけ、土方が芹沢に話をし、事は収まった。




『芹沢さん。お願いだから行動を慎んでくれ』


芹沢を見つめる土方の目は、明らかに「鬼」

壬生浪士組副長の土方歳三の目だった。




『今後このようなことがあれば、芹沢さんといえども処分を考える。俺らのトップはあんたと近藤さんだ。それを考えてくれ』



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