幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
第弐拾壱章 百五十年後の私
弐拾壱 百五十年後の私

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「未来へ帰ろうと思う」


西本願寺への引っ越しが落ち着いたある日、小野寺は真っ直ぐ隊士を見つめた。




「………………え?」


土方の動きが止まる。




「…………そんなにこの時代が嫌だった?」

沖田が辛そうに呟く。



「なんで…なんで最初からそう言ってくれなかったんだよっ」

原田がかたく目を瞑った。



「楽しかった。ありがとう、小野寺ちゃん」

永倉が笑った。



「小野寺ちゃん…忘れないぜ!」

藤堂が涙を拭いた。


「小野寺さん。短い間でしたが、大変お世話になりました」

伊東が深々と頭を下げた。



「………(涙目)」

斎藤は目に涙をためている。



「小野寺………」

土方が目を伏せた。








………いやいやいやいや!

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