幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「お兄、様…」

「辛い思いさせたかな」


悠は儚げに笑った。
それに対して小野寺は首を振る。


「みんな、優しいから辛くない。……私は、幸せだよ」




だから。



「だから私は、みんなを、新撰組のみんなを守りたい。…もちろん、ここにいるみんなも」

言葉を切る。



「乃愛やお兄様やみんなも、守りたい」





だから私は、ここに戻ってきた。


「私には分からないことがたくさんある。分からないことだらけだ」




歴史の改ざん。
それは何を意味するのか。

何故その役割を果たすのが、小野寺姫なのか。





新撰組は、どうなるのか。


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