幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
にこり、と笑う。

その笑顔までも大人びて見える。



「あの、今は…」

「二年半、小野寺ちゃんは俺たちの目の前から消えていたよ」





二年、半……!?




「なん、で…」

「その様子だと、小野寺ちゃんにとっては俺たちにとっての二年半が一瞬だったみたいだね」



小野寺は辺りを見回した。




「ここは…?屯所ではないのか……?」

「うん」



藤堂は、表情を無にした。















「だって俺、もう新撰組じゃないからね」


















―――乃愛が言っていたことを思い出す。





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